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LIVE 高橋徹也『The Endless Summer 』@吉祥寺STAR PINE'S CAFE (2015.09.18) [LIVE]


The Endless Summer

The Endless Summer

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: TETSUYA TAKAHASHI
  • 発売日: 2015/10/21
  • メディア: CD




はい。
高橋徹也さんのライブレポを連続で上げられるときに挙げてみますよ。

今度は、初のバンドセットライブの模様を2か月弱経過した記憶をなんとか掘り起こして書き連ねてみようと思います。

正直、アコースティックライブとバンドセットライブ。
どういう風に表現が変わるのか。それがとても楽しみでした。

また、高橋さんをデビュー以前からサポートしている、ベーシスト・鹿島達也さんの生の演奏を見ることができる。それも非常に興味深いことでした。

NEW ALBUM:「The Endless Summer」のレコ発イベントということで、
メンバーはレコーディング参加メンバーとほぼ同じ。
出演:高橋徹也(vo,g)、 鹿島達也(b)、脇山広介(dr)、 sugarbeans(key)


このメンバーの素晴らしい演奏のおかげで、私は高橋さんのライブに行きまくることに決めたと言っても過言ではないです。マジで。

特に、1曲目のこちら。


ある種の熱

ある種の熱

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ヴィヴィッド
  • 発売日: 2005/08/17
  • メディア: CD




10年前に発売されていたこのアルバムを、なぜ今まで買うことを放置していたのが、
自分を呪いたくなる。
1曲目の「5分前のダンス」。

アコースティックライブでは見られなかった、高く、力強い声。若干の狂気を孕んだ視線が観客たちを射抜く。

そして、バンドメンバーの職人技の高い演奏力が、ライブの華やかな開演を宣言した。


やられた。最高の先制パンチを食らってしまった。

いや、自分の無知を呪うよりも、今はいきなり興奮状態に持ってきてくれた高橋バンドを称賛するとき。

アコースティックライブで見せた表情とは裏腹に、高橋さんの歌う姿は、やっぱりこっちが真骨頂。
高らかに、軽やかに、けれど攻撃力高く、「5分前のダンス」を歌い上げる。

その歌声をこの最高のバンドメンバーは呼応するかのように熱く、そして艶っぽくサポートする。


ああ。これが、本当の現在の「高橋徹也」が持つ楽曲の魅力なのか。
それが理解できた。

3人の最高に力があるサポートメンバーを従え、高橋さんは自在に一曲一曲を演じ分ける。

2曲目の「ドライブ」を経て、今回のアルバムを作るキッカケとなった、「The Orchestra」を経て、私がこのアルバムで一番好きになった「微熱」→ちょっと南国の雰囲気を漂わせる「サマーピープル」へと続く。

心地よいグルーブに身をゆだねながら、時折リズムを刻んだり、身体を揺らしたり、口ずさんだり。

「ああ。ライブって、こういう楽しいもんだよなあ」と、久しく忘れかけてた感情を思い出した。

途中。
「チャイナ・カフェ」が流れてきたとき。

自分が高橋徹也を初めて知った楽曲であり、長年に渡って好きでい続けた思い入れ深い作品。
先日のleteでは「ナイトクラブ」、「ナイトフライト」、ちょっと意外だった「シーラカンス」を聴くことができて感激したけど、この曲を生で、しかもバンドセットで聞けるというのは、ちょっと段違いな感動が押し寄せた。

そこから、後に現在とてもとても好きになった「ブラック・バード」を初めて聞いた。


大統領夫人と棺 スペシャル・エディション

大統領夫人と棺 スペシャル・エディション

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: TETSUYA TAKAHASHI
  • 発売日: 2014/12/17
  • メディア: CD



↑このアルバムの1曲目

この8分あまりのミディアムバラード・・・になるのか。
透明感がある声が会場内に良く響いて、一気に別世界に連れていかれました。

そう。「会場の空間を支配した」と実感できたのは、この曲がキッカケかもしれない。

そこから、アップテンポの「ハリケーン・ビューティー」へと続き、ポジティブなポップソングで観客を沸かせてから、一気にダークでシリアスな楽曲、「大統領夫人と棺」にいきなり叩き落としていく。

初・「大統領夫人と棺」を体感できたとき、高橋さんの顔つきが一気に変わり、冷徹な表情と鋭く熱く力強く詞を読み上げるそのギャップに、戦慄を覚えた。

そして、中盤以降、曲の盛り上がりとともにバンドメンバーの理性の封印が解かれた。
思い思いに、熱く鍵盤をたたき、ベースの弦を弾き、ドラムは重みを増してリズムを叩いた。
バックの熱に応えて、高橋さんの表情も歌もレベルを一つ上げていくように高らかに歌い上げる。

すごい演奏を見ている。
なんで、この人たちの存在がまだ一部の人にしか知られてないのか。

直感的に思ったことはソレだった。

そんなすごい演奏をした後、間髪入れずに、代表作「夜に生きるもの」収録のキラー・チューン:「真っ赤な車」を演奏する。

なんなんだ。この展開。
これは、狂うように仕向けてるとしか思えない。

座ってみるライブなのに、発狂しそうになった。

そこからは、畳みかけるようにニューアルバムの〆の曲2曲、「夜明けのフリーウェイ」と「バタフライ・ナイトーOpen End-」をさわやかに歌い上げて、本編終了。

爽やかかつ圧倒される演奏に興奮を抑えきれなかった。

本編が終わった後、私を含めその場に居合わせた観客達からの力強くアンコールを求める拍手の音に応え、バンドメンバーが戻ってくる。

アンコール1曲目は、「ユニバース」だった。
やっぱり、バンドセットで聴く「ユニバース」は良いな。
曲が展開すれば展開するほど、無限の広がりを感じる。
leteのライブでコーラスを求められたから、今回はどうかなと思ったけど、特にコーラスを求めてくるようではなかったので、声に出さないまでも、一緒になって歌いました。


ラストは、「犬と老人」。
イントロ聴いただけで、鳥肌が立った。
ついに、聴けた。

たぶん、この曲がなかったら、ここまで高橋さんのファンにならなかったのではないか?
と、思うほど思い入れが深い曲。
ミディアムテンポでメロディアスなギターと深みのあるベースサウンドが絡み合う。

口ずさむたびに、やっとかあ。やっとこの曲を聴くことができたんだあ。
と、前回のlete公演で何回も感じ、これからのライブでも同じことをまた感じるであろうこの感情を、押さえつけようとしても押さえ切れない感動をかみしめながら、また口ずさんでました。

終わってみれば、本当に熱くて、暖かくて、刺激的で、優しい気持ちになるライブでした。
そして、このバンドセットなら、名古屋へ行く価値は十分にあるなと。

翌週辺りに名古屋公演の予約メールを入れていました。

すごいライブを観た余波がしばらく続いて、これが、熱狂的ファンが生まれる理由かあと、
妙に納得して帰路につきました。

※ちなみに、以下の写真は許可が下りて私のiPad Airで撮影したものです。
とっさだったとはいえ、下手くそですいません。


高橋徹也(9.18)1.jpg


高橋徹也(9.18)2.jpg


高橋徹也(9.18)4.jpg
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