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BOOM BOOM SATELLITES 「TO THE LOVELESS」 [CD]


TO THE LOVELESS(初回生産限定盤)(DVD付)

TO THE LOVELESS(初回生産限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2010/05/26
  • メディア: CD





本当に久々に、CDを買った。

最近、めっきり「CD」離れしている私が、CDを買ったのだ。


まあ、「iTunes」が使えない。という意味合いもあるけど、それ以上に、このアルバムに「買う価値がある」と思ったからだ。

BOOM BOOM SATELLITES。

いわずと知れた、日本が世界に誇る、エレクトロリック・ロックユニット。

無論、早くから彼らの事は知っていたし、正直CDを買うまでにはいたらなくても、彼らのライブが最高であることは熟知していたので、むしろこのCDを買うことが、私にとって「初」だったってことが、我ながら、そして今更ながら驚きだった。


だけど、渋谷のTSUTAYAの視聴機で、期待をこめてヘッドホンに耳を当てたそのとき。

1曲目の「BACK ON MY FEET」を聴いたとき。


立ち尽くした。


今までにない、雑踏の音のなかから始まる、緊迫感と爆音のすさまじさと、そしてストリングスが曲の世界を広げ、今までにない「快感」を私に届けてくれる。


以降、AmazonのPV視聴を毎晩のように見る私。

当然、CDもすぐに購入したが、手元に届くまでの数日間。届いた後、故障寸前で起動にものすごく時間がかかる、ヘッポコPCに付き合える時間がさほどなく。

昨日、ようやっと一晩かけて(というか、私が単に疲れに負けて寝てしまっただけだが)ようやくiPodに取り込みが成功し、私はようやっと、今、爆音で彼らの音楽を楽しみながら、こうして興奮に身を任せてキーボードを叩くのである。


分かっていたことなのに、何で今まで手を出せなかったのか。


たぶん、そこには、まだ私の彼らに対しての音の「欲求」に対して、彼らの音楽にまだ「足りないものがある」と思ったのかもしれない(←ナニサマだよ)。


だけど、今回のこのアルバムは、本当に期待以上のデキで、聴いていて本当に楽しい。


あとは、自分の耳が「エレクトロリック仕様」になっているのかもしれない。

たぶん、2008年の後半頃から、私の身体は、妙に「エレクトロリック」を欲している。

「エレクトロリック」を聴いて、心の底から満足している。そんな感じがする。


時代が時代、ということもあるかもしれない。


だけど、ROCKと電子音楽が融合し、爆音で鼓膜を通して脳に流れてきたとき。

脳内麻薬(エンドルフィン)が活発に放出されるのを感じる。


今年、序盤に「BASEMENT JAXX」のライブに行ったが、そのときの私の暴れ具合もハンパなかった。
今は、エレクトロの世界の方が、自分をより解放できると感じているのかもしれない。


無論、ROCKに対する愛情も消えていない。

だが、どちらに対して、より「興奮」するかといえば、やはり今は「エレクトロニック」の世界なのだと思う。



話がそれたので、BOOM BOOM SATELLITESに戻す。


このアルバムのタイトル「TO THE LOVELESS」。

愛なき者へ。



そういうタイトルも、私を惹き付けた。



まあ、違う意味で私はこの日本で「愛」を感じたことは一度もない。

昔は、「それでも音楽さえあれば、それでいい。」と思ってきたけれど。


30代にさしかかる際、自分の身の回りでいろんなことがあって、付き合う人も劇的に変わってきて、その中で自分が翻弄される中で、少しずつ、自分の「これからを生き抜くために」という視点で、いろんなことと向き合ってきて。

「音楽があれば、それでいい。」という状況ではなくなってきたのだ。


昔は、それでも無理をして、「音楽の為に」何でもできた自分がそこにいた。

それが、今までの「Eriko's Home」を作り上げてきた自分の「原動力」ともなってきたし、こういう人生を生きていく、という、確信があったからだ。


だけど、「そういう自分では、この先生きていけない」と思わせられる出来事が多々あり、意識的に、その逆に不可抗力で、今まで「音楽」から離れつつあった。

だけど、このアルバムを聴いたとき。

本当に、良い意味で。昔の、純粋な「音楽好き」の自分と現在の自分を繋げてくれ。

あの頃の、音楽に全てをかけてた自分に、ほんの一瞬でも戻させてくれる、そういう意識を目覚めさせてくれたし、そうすることを「是」とする「許容」にも似た感情が、自分の中で生まれ始めたのを感じた。


ようやく、また音楽を愛することを、許せる自分が生まれてきたって感じかな。


このアルバムには、サウンドに愛があり、確固たる哲学があり、主張する熱いハートがある。

そういうアーティストが、私はこのうえもなく好きだ。

ようやく、日本人アーティストを、まともに好きになれる自分になってきた。

ようやく「BOOM BOOM SATELLITES」をまともに愛せる自分になれた。それが、すごく嬉しかった。



「BACK ON MY FEET」、「LOCK ME OUT」、「UNDERTAKER」。

この3曲は、特にオススメです。



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